厳しい冷え込みが続いているが、福知山市夜久野町大岶の居母山クラブ会長、飯尾恒洋さん（71）方の敷地で、春の使者といわれるフキノトウが雪の下で顔をのぞかせている。

　フキはキク科の多年草で、花のつぼみがフキノトウ。天然物が芽を吹き出すのは、雪解けが始まるころといわれる。

　正月の三が日で約40センチの積雪となったが、その後は徐々に解けて7日には10センチほどに。一帯の雪を手でかきわけてみると、冷たい地面上に淡い緑色の30個以上を確認することができたという。

　飯尾さんは「冬の最中にスイセンやヤマツツジも咲き、季節感がなくなってきました。フキノトウはつぼみがまだ硬く閉じた状態で、今が食べごろのものも多く、近く摘み取って、ほろ苦さを楽しみたい」と話していた。


写真＝雪をかきわけるとフキノトウが顔をのぞかせている