福知山市問屋町の市公設地方卸売市場で5日朝、新年の初競りが行われた。雪の影響で入荷量は少なく、値段は高めだった。
初競りを前に午前6時25分ごろからセレモニーがあり、大柿日出樹・市農林商工部長が「昨年は8月豪雨で、市場も大きな被害を受けたが、2日後には競りが再開されました。今年も公設市場が発展するよう支援していきたい」とあいさつした。
続いて市場の卸売業者、福知山合同青果の守本一彦社長が「今年は羊年なので温和な年になるように願い、従業員一同頑張っていきたい」と述べた。
このあと、競りが始まり、場内に競り人と買受人の威勢のよい声が響いた。場内には大根や小松菜、ハクサイ、ネギなど新鮮野菜が並んだが、雪の影響で収穫や出荷が滞り、入荷量は普段の4分の1程度になった。競りの時間も普段は30分続くが、15分で終わった。
市内アオイ通り(西中ノ町)で青果などを扱う岸晴食料品店はユズなどを競り落とした。店主(70)は「入荷量はここ10年で一番少ない状況で、値段も極端に高かった」という。
同店は昨夏の豪雨で床下浸水の被害を受けた。「今年は災害のない平穏な年になってほしい」と望んでいた。
写真=場内に初競りの威勢よい掛け声が響いた(5日午前6時40分ごろ)
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