厳しい寒さが続くなか、急激な温度変化で体調不良になる「ヒートショック」の疑いで救急要請されるケースが、12月に入り福知山市内で相次いでいる。入浴時の発症が多く、65歳以上の高齢者が目立つ。市消防本部が注意を呼びかけている。
急な温度の変化で血圧が乱高下して、脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、命を落とす場合もある。福知山消防署によると、12月に救急要請があったのは昨年の7件を上回る13件(23日現在)。その多くが65歳以上の高齢者だという。
冬場の浴室、トイレ、廊下で発生することが多く、同署は「温度変化が少ない環境づくりをしてほしい」と話す。
そのため、浴室なら湯をためた浴槽のふたを開けたり、シャワーを出したりしておくことや、入浴時は意識がなくなり溺れることもあるため、「初めは半身浴程度の湯量にしておいて、徐々に湯を足していくのも方法の一つ」という。
このほか、トイレや脱衣所は小型の暖房器を使う▽入浴時は急に熱い湯につからない▽酒を飲んだ後は入浴を避ける▽トイレに行くときは服をもう一枚着る−などを挙げている。
また、同居している場合はお年寄りが一番風呂に入らないこと、風呂に入る前や入浴時に声を掛けることも呼びかけている。
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