福知山市夜久野町奥自治会(衣川裕次自治会長、25世帯)の八幡神社で、山の神に感謝する伝統行事「山の神講」が7日に行われた。
山の神講のいわれは各地で違う。奥自治会では、春に野菜の種をまくと山の神が降りてきて田の神となり、秋になると再び戻るとの説があり、毎年、12月の第1日曜日に講を行っている。
輪番制で6世帯が当番を務め、境内広場に大きな穴を掘り、山で集めてきた木を組み上げる。祭壇にはお神酒や野菜、海の幸を供えるのが習わし。参拝者が正午から祝詞をあげたあと、当番世帯の婦人たちが料理したサバの煮付けや野菜汁、赤飯などを味わい歓談した。
夕方になると木組みに点火。住民たちは冷え切った体を温めながら、五穀豊穣に感謝し、無病息災を祈願した。
写真=燃え盛る木組みの火にあたって山の神に感謝した
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