福知山市大江町内の3小学校が大江に伝わる手漉(てす)き和紙で自分たちの卒業証書を作っている。順番に二俣にある市和紙伝承館を訪れ、教わりながら手漉きに挑戦している。
伝承館の近くにある美鈴小学校(井上須美子校長)の6年生7人は、5日に訪問し、田中製紙工業所の5代目、田中敏弘さん(53)から和紙の原料となるコウゾの説明を受けたあと、体験開始。水槽内からコウゾの溶液をすげたと呼ばれる道具ですくい、均等の厚みになるように揺らした。みんな、田中さんから「うまくいけている」と褒められながら、手を動かしていた。
漉いた和紙は田中製紙工業所で圧縮、乾燥などをしてもらったあと、学校で名前などを入れて証書にする。
神内大君(12)は「微妙な手の動かし方が難しかったけど、いい思い出になった。証書を受け取るのが楽しみです」と話していた。
写真=田中さん(右)にアドバイスを受けながら、紙漉きをする6年生たち
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