「天空の城」竹田城跡(朝来市和田山町竹田)が、11日から入城禁止となる。冬場の見学者の安全確保と文化財保全工事のため。期間は来年3月19日まで。
城跡へと通じる市道と林道の3カ所に市が門扉を設けて、車両、歩行者とも入れないようにする。昨季は車両を通行止めとし、徒歩で上ろうとする人には自粛を要請していたが、雪や凍結に慣れていない都会の人らが転倒して負傷するケースがあったため、今季は徒歩での登城も禁止することにした。
天空の城ブームで人気は依然高く、年間入城者数は11月30日までで57万9684人を数えている。10月以降は夜間、早朝の入城規制を行い、また天候も悪く、秋の入場者数は前年を下回ったものの、11月が月間10万人を記録。4、5、6月は前年のほぼ2倍となった。一番多かった日は5月4日で、9152人だった。
■居館跡で石垣修復 埋文センターが13日に現地説明会■
朝来市は竹田城跡のふもとにあたる区域で、石垣の修復工事を近く始める。現場はJR竹田駅の裏手(西側)、法樹寺背後の、居館跡地と推定されている場所。市埋蔵文化財センターが発掘調査を行っており、13日午後1時から現地説明会を行う。説明会の問い合わせは埋文センター、電話079(670)7330。
現地は2004年の台風23号による大規模な土石流被害を受けていて、石垣は半壊状態になっている。このため、残っている石垣を保存し、崩れた部分には植生土嚢を埋めて緑化を図りながら修復工事をしていく。石垣修復検討委員会の了承を得た工法で、市竹田城課が行う。
写真=発掘調査が行われた石垣。礎石の下に小さな石がかませてある
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