福知山市が実施している事業を公開の場で市民目線で検証する今年度の公開事業レビューが16日、東羽合の市消防防災センターで開かれた。対象は(1)厚生会館の運営(2)図書館運営(3)子育て支援センター運営(4)放課後児童クラブの4事業で、厚生会館には自主事業や駐車場対策などを求めた。

　事業のあり方、内容を評価、検証し、その結果を今後の行政運営に反映していくことを目的としている。対象事業は、9月に開いた公開レビュー市民検討委員会（委員長・内山昭成美大学長、11人）で決定した。

　全国で事業仕分けを実践・研究している滋賀大学の石井良一教授をコーディネーターに、市民評価者5人が市の担当者と事業のあり方や内容などについて議論をし、それを受けて市民判定人11人と評価者が「廃止・抜本的な見直し」「市以外で実施」「市実施、現行通り」「市実施、拡充」「市実施、内容・規模などの見直し」の5つの区分で評価した。

　「内容・規模の見直し」と評価した厚生会館の運営事業は、ホームページなどを活用した情報発信、自主事業の強化▽駐車場対策なども踏まえ、市の文化振興拠点としての機能強化を求めている。

　同じ評価の放課後児童クラブ事業は、将来の小学6年生までの受け入れ体制の充実を図るうえで、運営体制や利用料金などについて必要な見直しをするべきだとした。

　「拡充」の図書館運営事業は、新しい中央館と連携し、各分野の利用活性化▽社会人向け就業・資格取得など支援コーナーなどの拡充が必要だとした。

　同じく子育て支援センター運営事業は、地域や民間保育園などとも連携し、今以上のきめ細かい支援サービスの充実に向け、活動や体制の強化を求めている。

　市は、出された意見を事業に反映させるよう検討し、取り組みの方針が決まったら後日、市のホームページなどで周知していきたいとしている。


写真＝厚生会館の運営について説明を受ける市民評価者ら