調理師をめざす高校生たちが地元の食材にほれ込み、普及に一役買うことになった。福知山淑徳高校調理系列の生徒たちと、養鶏家の岡本嘉明さんが共同で、18日午前11時から福知山市駅前町、市民交流プラザふくちやまで「京地どり」試食会を開く。飲食関係者のほか、一般市民も先着50人を受け付ける。無料。
京地どりは京都府が改良して生み出したブランド畜産物。歯ごたえが良く、風味が豊かだが、飼育日数が長いのが難点。南丹市の2人が計4千羽ほどを飼育するだけの「幻の食材」になっていた。
そこで「せっかくのいい鶏なんだから」と、ベテラン養鶏家の岡本さん=福知山市夜久野町今西中=が、府ブロイラー協会の会長を辞して今年1月から京地どり700羽の飼育を始めた。現在は梅谷の施設で約2400羽を飼育している。
高級食材として都市部を中心に出荷していて、その中の一つ、京都市内の名店レストランの紹介で、秋から淑徳高校の生徒たちとの交流が始まった。
調理系列を指導している杉本昌之先生が1、2年生に呼びかけたところ、山下滉生君(2年)ら6人が名乗りを上げ「チーム地鶏」が発足。岡本さんの養鶏場を訪れて京地どりを学び、地鶏を使った料理の勉強をしている。
「一般的に流通している鶏肉とは、うまみ、食感がまるで違う」と生徒たちは、ぞっこん。料理コンクールに臨む際の、よい武器になると手応えを感じている。
18日の試食会では「来場者に京地どりそのものが持つ味を知ってもらうため」にと、シンプルに調理。焼き鳥と2種類の水炊きを生徒たちが調理して、試食してもらう。
問い合わせは岡本さん、電話(37)0664。
写真=岡本さんの飼育場を訪れ京地どりを学ぶ淑徳高校「チーム地鶏」の生徒たち
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