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両丹日日新聞2014年11月 4日のニュース

由良川にサケの遡上始まる 雄3匹を今季初捕獲

サケが古里の川に帰ってきた サケの遡上が始まった。由良川支流の牧川に設置した採捕網で3日、今秋初の3匹を捕獲した。8月豪雨災害や台風による影響が心配されたが、大きく育ったサケが古里の川に帰ってきた。

 サケの人工ふ化や放流などに取り組む、福知山や近隣市の有志でつくる由良川サケ環境保全事業実行委員会が、府知事の許可を得て実施している。サケを通じて由良川や環境への関心を高めてほしいと活動を続けている。

 実行委の委託を受けて、さけのふるさと由良川を守る会採捕者の会(桐村美智男会長)が10月30日に波江の牧川左岸天津橋上流に網を仕掛け、3日に雄3匹を捕獲した。

 採卵、人工授精を担当する牧川養殖漁業生産組合の衣川務組合長が川に入り、1匹ずつたも網ですくってトラックの生け簀に入れ、養殖施設に運んだ。

 初日は雄ばかりだったが、体長90センチの大型がいて元気いっぱい。上流部での産卵が確認されていることもあり、今後の遡上増加に関係者は期待を寄せる。

 昨年は雄53匹、雌10匹を捕獲して約2万粒の採卵をした。今年は約3万粒を目標にしている。

 11月末まで捕獲し、新潟県から購入する移入卵と合わせ12月に希望する家庭などにも分けてふ化、飼育する。来年3月に5万匹の稚魚を由良川に放流する予定。

 関係者らは「昨年の63匹以上を取りたい。特に雌が多くなればうれしい。良い形で上がっておりサケは元気。今後の遡上が楽しみです」と目を細めていた。


写真=大きく成長して古里の由良川に戻ってきたサケ

    

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