8月の豪雨により、裏山から押し寄せた土砂災害で休業している福知山市長田の福知山温泉(家田龍一社長)が、営業再開に向けて工事を急いでいる。2年連続被災した福知山に元気をと、11月23日の福知山マラソンまでの復旧を目指す。
■裏山から土砂10トン 被害総額は1億4千万円■
8月17日未明、裏山が崩れ大量の土砂が温泉施設を襲った。浴槽、ポンプや貯湯槽などが駄目になり、浄化のため夜通しで湯を回していた地下配管内にまで土が及んだ。土砂の圧力で建物の壁面や扉もゆがんだ。排出した土砂は10トンに達した。
ポンプは全約120基のうち半分の取り替えが必要になり、泥がこびりついた配管は地面や床をめくっての全面交換を余儀なくされた。被害総額は約1億4千万円に上った。
家田社長は「昼間だったら犠牲者が出ていた。お客さんや従業員の命が無事だったことが不幸中の幸い」と話す。再起を誓い、「2年連続被災した福知山から元気を発信する福知山マラソンまでには、なんとか営業を再開したい」と力を込める。
写真=配管を掘り起こして取り替えている福知山温泉浴室
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