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両丹日日新聞2014年10月27日のニュース

零下196度の不思議な世界 福知山市児童科学館

液体窒素に浸したカーネーション 福知山市猪崎の市児童科学館で、第2回子ども科学講座が25、26両日に開かれた。家族連れやグループら大勢が訪れ、「極低温の世界」をテーマに零下196度の液体窒素でいろんな物を凍らせる実験を楽しんだ。

 子どもたちに科学への関心を深めてもらおうと、市自然科学協力員会(塩見建男会長)が企画。会員で元高校教諭の太田明宏さんが講師を務め、両日で同じ内容の講座を3回開いた。

 25日午後からの講座には、サイエンスルームに定員いっぱいの35人が集まった。太田さんが「液体窒素は冷凍食品の製造に使われ、世の中で一番冷たいもの」と紹介したあと、参加者を交えて極低温の世界を伝える数々の実験をした。

 実験はすべて、容器に入れた液体窒素にさまざまな物をしばらく浸す方法で実施。軟らかいバナナが石のように硬くなり、板にくぎを打つことができた。ソフトテニスのやわらかいボールは、瞬間冷凍後に高い場所から落とすと割れた。カーネーションは握ると花びらが粉々になり、一面に散らばって参加者を驚かせた。

 膨らませたばかりの風船は容器に入れて凍らせると小さく縮むが、取り出すと再び元通りの状態になり、参加者は「えー!」と不思議がっていた。アイス状態になったマシュマロも一人ひとりに配られ、「おいしい」と好評だった。


写真=液体窒素に浸したカーネーションは握ると粉々になった

    

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