「海を渡るチョウ」アサギマダラが、福知山市雲原に次々と飛来してきている。小さな体と可憐な羽だが、2千キロを超す距離を旅するとあって、見る人は「この体の、どこにそんな力が」と、感動をする。
春に北上、秋に南下を繰り返し、日本列島から遠く東南アジアまでも渡っていくことから、「旅をするチョウ」とも呼ばれる。
飛来しているのは糸井洋さん(67)宅の裏庭。初めて見かけたのは昨年のことだった。フジバカマの花に、見かけないチョウがよく止まっているなと思っていたところへ、両丹日日新聞にアサギマダラの記事が載り、添えてあった写真を見て、アサギマダラだと分かった。
フジバカマを好むと知り、近くの畑にも植えて増やしたところ、今年は連日のようにやってくるようになった。
9月30日に2匹飛来したのが最初で、晴れの日ごとにやって来るようになり、風のおだやかな時は特に多く、10匹を数えた日も。10日には一度に8匹が羽を休めた。
毎日、妻の美代子さん(65)と「今日は何匹来るかな」と観察するのを楽しみにしていて、「来年はまた花を増やそうと思っています」と話している。
写真=フジバカマで羽を休めるアサギマダラ
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