福知山市常願寺の会社員、加藤隆史さん(63)が、自宅で点滅するホタルを見つけた。「本格的な秋を迎えているのに、今ごろ見たのは初めて」と驚いている。
加藤さん宅は三岳地区の山間にあり、近くに田んぼがあって、小川が流れ、ホタルが生息する環境に恵まれている。昔のように乱舞することはないが、今でも梅雨時期にはホタルが飛び交う。
24日夜、母屋の勝手口の引き戸に何か光る虫が1匹止まっていたので不思議に思い、室内の明かりを消してみると、淡い緑の光を1秒ほどの間隔で点滅させていた。その姿を写真に撮り、翌朝になってもまだいたため、ハイビスカスの葉に置いてもう一度撮影したという。
昆虫に詳しい市自然科学協力員会の吉井雅宏さんによると、福知山市内に生息するホタルはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種が代表的。「今回確認されたものは背の模様や発光間隔からヘイケボタルだと思う」と話す。
「成虫の発生は一番遅いヘイケボタルでも7、8月。これだけ遅い時期の確認は珍しいと思う。餌の貝類がいたため、季節はずれに羽化したのかもしれない」と説明している。
写真=加藤さんが撮影したホタル
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