懐かしい昭和の風情が色濃く残る銀山の町、朝来市生野町口銀谷。地区全体をギャラリーにして、まちが元気だった昭和を再現する「銀谷祭り」が、28日午前10時から開かれる。
■朝来市生野町で28日に銀谷祭り■
江戸時代からの旧家や、近代日本の産業を支えた銀山関係の近代建築、鉱山で働く人びとと買い物客であふれた商店が並ぶ口銀谷。「生野鉱山及び鉱山町の文化的景観」は国重要文化的景観に選定されている。国登録文化財の郷宿・井筒屋を活用した、まちづくり工房や、古民家を改修して生野の歴史、文化を紹介する生野書院など様々な施設もある。
このまち全体を舞台に繰り広げられるのが銀谷祭り。「にぎやかな、あのころへタイムスリップ」を合言葉に、住民たちが軒先や通りに面した部屋を使って昔の生活道具、仕事に使っていた道具、懐かしいポスターなどを展示する。様々な団体、作家たちも参加して特産物や加工品、工芸品、アクセサリーなどを販売する。
自動車が憧れだった時代のミゼットなど旧車を展示する広場なども設けられる。
毎年大勢の人が足を運び、メーン通りは大変なにぎわいとなるが、道を一本それて路地裏に入ると、静かな風情が楽しめる。
■近代化産業遺産同日に特別公開■
同時開催事業として、市教育委員会による生野鉱山近代化産業遺産特別公開がある。同日午前10時30分から1時間、三菱マテリアル生野事業所正門内で受け付ける。
明治8年(1875)に製鉱工場としてフランス人技術者らの設計で建てられたレンガ造りの旧混こう所。明治23年に設けられ、ローマンアーチやキーストーン付きのセグメンタルアーチが見られるオリバーフィルター室など、案内解説を受けながら見学できる。
写真=通りを埋めるほどの人出で毎年にぎわう(昨年の銀谷祭り)
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