福知山市水内、福知山成美高校3年生の女子硬式野球部員、古谷恵菜選手が日本女子プロ野球リーグの入団テストを受けて合格し、プロ入りが内定した。今後、最終面接、メディカルチェックを受けたあと所属球団が決まる。正式決定すれば、成美高から同リーグのプロ選手となるのは2人目。古谷選手は「一つでも多くの試合に出て、タイトルをたくさん取りたい」と意気込んでいる。
古谷選手は埼玉県朝霞市出身。小学校3年生の時に地元のリトルリーグで硬式野球を始め、中学生になってからも腕を磨いた。
成美入学後は2年生から右腕エースとして活躍。今夏の第18回全国高校女子硬式野球選手権大会でも快進撃の原動力となり、決勝の花咲徳栄戦では完封してチームを優勝へと導いた。
京都市内で今夏行われた入団テストで遠投、50メートル走、シートノック、試合形式でのピッチングなどで実力が試された。古谷選手はいずれも「自分の力が出せた」と言い、合格内定の知らせを受けた時は「ずっとプロ選手になりたいと思っていたので、本当にうれしかった」と喜ぶ。
■長身から投げ下ろすストレートが武器■
176センチの長身から繰り出す120キロ前後のストレートは切れがよく、変化球を織り交ぜた投球で相手選手をほんろうする。
女子プロ野球は今期、西地区と東地区で各2チームがヴィクトリアシリーズを戦っており、古谷選手は所属チームについて「できれば関東(東地区)のチームに入りたい」と願う。プロでの活動に「今からわくわくしています」と言い、「できるだけ長く野球を続けていけるよう頑張りたい」と話している。
成美女子硬式野球部の長野恵利子監督は「技術のほか、精神面も今以上に鍛えて、将来は日本を背負うピッチャーになってほしい。後輩や他のプロ選手があこがれる選手になってもらえればうれしい」とエールを送る。
写真=プロ入りを喜ぶ古谷選手
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