誤って毒キノコを食べた老夫婦が吐き気や嘔吐を訴え、福知山市内の病院へ入院する食中毒が発生したと、京都府が22日発表した。二人とも快方に向かっているという。
府中丹西保健所によると、福知山市大江町に住む74歳の男性が21日午前、近くの山へ入ってキノコを採取。夕食で吸い物にして夫婦で食べたところ、1時間から1時間半の間に、相次ぎ吐き気、嘔吐(おうと)症状が現れた。このため、調理した残りのキノコを持って2人で市内の病院を受診。毒キノコによる食中毒と分かった。
保健所を通じ府の機関で調べたところ、シイタケやヒラタケと似たツキヨタケだった。
一般的に、食後30分から1時間で嘔吐、下痢、腹痛など消化器系の中毒症状が現れ、幻覚けいれんを起こす場合もある。
秋になると毎年毒キノコによる食中毒が全国で発生することから、府は「キノコの鑑別は素人では難しく、野生のキノコを採取したり、採取したキノコを安易に人に分けたり、または譲り受けて食べないように」と注意を呼びかけている。
写真=お年寄りが間違えて採取したツキヨタケの残り(京都府撮影)
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