福知山市議会の9月定例会の本会議が11日に再開され、一般質問を行った。8月豪雨を受けて災害復旧と被災者支援を最優先に進める必要があるとし、5会派の代表が登壇。8月豪雨の対策については全5議員が理事者側の見解をただした。
8月豪雨が大災害につながった原因の分析については、蘆田徹二土木建設部長が「市中心部の24時間(17日午後5時50分まで)雨量が、観測史上最大の303・5ミリに達したことが最大の原因と考えられる。詳細については今後、国、府、市で組織する由良川流域における総合的な治水対策協議会で、調査、分析を進め、今後の対応を考える」と答えた。
ポンプの故障が大災害を招いたとの声があるとし、市が管理する和久市ポンプ場の検証を求めた質問に対しては、四方吉則上下水道部長が「旧市街地の雨水を、下水管を通して集水して排除する施設。当初は時間雨量40ミリの処理能力だったが、その後、雨水貯留槽施設などを設けて時間雨量55ミリに対応できるように強化した。ポンプの能力アップを含む今後のあり方は協議会の中で判断する」と説明した。
「協議会では年内に結論を出すとのことだが、台風シーズンを前にスピード感をもった対応が必要」との指摘について、四方部長は「和久市ポンプ場は国の補助を受け、災害復旧工事を進めるが、原形復旧が基本。能力アップまでの復旧ではない。和久市だけでなく、汚水中継ポンプ場の耐水化を進めていく」とした。
また、ポンプの能力アップによる下流域への影響の質問には「内水対策だけを進めれば、下流域への被害を拡大させることが考えられる。協議会のなかで排水ポンプの能力アップ、河川改修のバランスが検証されると思う」とした。
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