福知山市一ノ宮の三岳小学校(大槻信弘校長)が、学校近くの田んぼで毎年、稲作体験を続けている。来年度からは野花の上川口小学校に統合する準備が進んでいるため、伝統行事も今年が最後。10日には、全校22人の児童たちが協力をし合って、収獲作業をした。
稲作体験は勤労学習の一環で、作業を通して食の大切さや地元の農業に関心をもつ狙いで続けている。田んぼは学校近くに借りた約0・5アール。今年は5月に全校生でフクヒカリの苗を植え、その後、校務員やPTAの人たちが施肥や除草などの管理を続けてきた。
収獲作業は5日に予定していたが、雨のため延期。10日は児童たちが長袖、長ズボン姿に長靴をはいて田へ。3年生以上が鎌を手に稲を刈り取り、1、2年生が束ねた稲をトラックに運ぶ役をし、先生たちに教わりながら汗だくになって作業をした。
このあと学校に戻り、乾燥をさせるために運動場の片隅に作った稲木にかけた。
8月豪雨の影響で、稲が倒れる被害が出た。入学以来稲作体験をしてきた5年生の岡田歩紀君(10)は「最後の米作りで豊作にならなかったのが残念だけど、11月に開かれる収獲感謝祭で自分たちが育てた米を使った料理が食べられるのが楽しみです」と話していた。
9月下旬には、昔の農具の千歯こき、とうみを使って脱穀作業をする。今年は今までのように3、4年生だけでなく、1、2年生も加わる。収穫感謝祭では、栽培したサツマイモ、ジャガイモ、学校近くで収穫するクリやフキも利用して多彩なメニューを考えて味わう。
写真=刈り取った稲を運動場の稲木に干す児童たち
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