4日深夜から5日朝にかけて、府北部で前線による集中豪雨があり、福知山市内では六人部地域などで激しい雨を観測した。午前8時現在の累積雨量は三俣152ミリ、篠尾新町49ミリ。市は上六人部、中六人部、三和町に避難勧告を出した。11時に解除した。2軒が床下浸水。大内山田では水管橋が破損する被害が出て、29戸が断水している。

　福知山市は8月豪雨で、市街地を中心に冠水や土砂崩れの大きな被害が出たばかり。この影響で地盤が緩んでいるところも多く、市災害対策本部は、土砂災害の恐れがあるため5日午前3時30分に上六人部、中六人部地域の886世帯1973人に、午前4時には三和町全域1714世帯3718人に、それぞれ避難勧告を出した。

　携帯メールや防災行政無線、消防団広報車などで避難や注意を呼びかけた。

　市は、大雨に備えて4日午後5時に広域避難所57カ所を開設し、4カ所を同8時に閉鎖。引き続き15カ所で開設しているが、いまのところ今回の大雨による避難者はいない。

　雨量の多かった地域では多くの農地が冠水し、道路の通行止めも出た。舞鶴若狭自動車道は現在、舞鶴西−舞鶴東ＩＣ間が通行止めになっている。

■大内川水管橋が脱落■

　大内山田の水管橋は、大内川の宮奥橋下流に渡されている直径10センチのもので、取り付け部分の土砂が崩れて脱落した。断水している29戸については、給水車を出して対応している。仮復旧は5日夜になる見込み。

■休校や自宅待機相次ぐ■

　福知山市内には午前10時現在、大雨警報が発令されていたため、市立小学校24校のうち16校は休校、8校は自宅待機、中学校は9校のうち3校は休校、6校は自宅待機となった。市内の府立私立6高校はすべて休校にし、共栄中も休校した。


写真＝水管橋が脱落した大内山田の宮奥橋下流（提供）