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両丹日日新聞2014年9月 4日のニュース

福知山豪雨:災害復旧に70億円 市が補正予算

荒木で床下の土砂を取り除くボランティア 8月豪雨災害を受けて福知山市は、被災者支援や災害復旧の費用を計上した補正予算案を3日に発表した。一般会計、特別会計、企業会計の補正額は総額約70億円。災害関連経費の補正予算としては、昨秋の台風18号災害の復旧経費総額約21億円を大幅に上回る過去最大規模となった。開会中の市議会9月定例会へ10日に追加提案し、11日に採決する。

 補正額は一般会計26億5804万円、特別会計(農業集落排水施設事業のみ)800万円、企業会計(水道、下水道事業2会計)43億7672万円。補正後の3会計の総額を909億6052万円とする。

 主なものは、被害を受けた住宅の再建に向け、住宅の被害程度に応じて補助金を交付する事業に10億4605万円▽住宅、家財に損害を受けた被災者に貸し付けを行う事業に2500万円▽床上浸水以上の対象者への災害見舞金3734万円▽昨秋の台風18号と8月豪雨で2年連続被害を受けた中小企業の事業再建を支援する経費4768万円▽営農再開する人に対し土作りの肥料や堆肥の購入費用を助成するのに480万円。

 約80センチ浸水し、17日午前5時ごろに作動停止した排水ポンプ4基がある和久市ポンプ場や、段畑、蛇ケ端、日吉ケ丘、段の汚水中継ポンプ場4カ所などの復旧にも予算を組んだ。

 このほか、浸水や土砂崩れなどで被災した市民体育館、厚生会館などの公共施設や河川、道路、ため池、農道、水路、林道などの復旧にも予算計上している。

 財源は市が財政調整基金から繰り入れる10億円や、国庫補助などで確保する。

 松山正治市長は「災害復旧予算によって、一日も早く被災した市民が平穏な生活に戻れるよう全力をあげて支援する」と話した。

 市は今後、災害復旧に向けて一般会計ベースでさらに約20億円程度の予算計上を見込んでいる。


写真=荒木で床下の土砂を取り除くボランティア。補正予算案には被災住宅の再建に向けて支援する費用も盛り込んでいる

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