舞鶴若狭自動車道が全線開通して1カ月の整備効果を、国交省近畿地方整備局、ネクスコ中・西日本などがまとめた。交通量は2倍に増え、府北部や福井県若狭地域の主要観光地で来場者が約20%増えた。
舞若道は兵庫県三木市の中国道吉川JCT(ジャンクション)を起点に、福知山IC(インターチェンジ)などを経て福井県敦賀市の北陸道敦賀JCTまで延びる162キロの高速道路。このうち最後に残っていた小浜IC−敦賀JCT間39キロが、7月20日に開通した。
翌21日から8月20日までで、新規開通区間の一日あたりの利用台数は約9100台(平日7100台、休日・盆期間1万2000台)あった。また、既開通区間の小浜西IC−小浜ICの一日あたりの利用台数も、それまで3700台だったのが全線開通後は7400台に増加した。
新規開通区間のICの平日、休日別利用台数は、若狭上中が平日700台、休日1300台▽若狭三方が平日1千台、休日1600台▽若狭美浜が平日1500台、休日2300台。各ICとも平日は福井県内のIC間、休日は近畿・東海地方のICとの利用が多く「観光地へのアクセスにも利用されている」と分析している。
若狭地方の主要観光地来場者数は、昨年同期が28万2100人だったのが、今年は20%増の33万8900人になった。中でも小浜市の県立若狭歴史博物館は4・5倍の8600人が足を運んだ。
京都府内でも、舞鶴市の赤れんが博物館が5400人から7900人に増え「北陸方面からの客を多数見かけた」という。
一方、産業面では、国道27号を使っていた時に比べ30分の短縮が実現。物流業者から「配送時間が短縮できた」「渋滞に巻き込まれることがなく、安定輸送が可能になった」との声が出ているという。
写真=小浜−敦賀間の開通式典。観光、物流に全線開通効果が出た
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