福知山市の秋祭りのスタートを切る八朔大祭(祭礼)が7日に、大江町内の3カ所で催される。天田内の元伊勢八朔祭礼練込保存会(林田奉昭会長)では、祭り本番を前に、大人による奴行列の鳥毛回しや小中学生の囃子の練習に余念がない。
大江町の八朔大祭は明暦4年(1658)夏の大干ばつで稲が全滅寸前となった際に、天田内をはじめ、当時の河守郷13カ村が雨ごいをしたのが始まりとされる。
天田内、内宮、二俣の3地区では、伝統の祭りとして、毎年9月の第1日曜を中心に催している。
天田内の保存会では、8月25日から地元公民館で週3回の練習に励んでいる。奴を務める男性は8人。伝統の形や約17キロある大鳥毛の投げ渡しを繰り返し、タイミングを確認し合っている。
小中学生による囃子は10人で、大・小太鼓、笛を担当。地区内だけでは人数が足りないため、6年前から天田内と隣接の美鈴新区の子らにも手伝ってもらい、保存会役員らの指導を受けている。
1日夜には鳥毛回しと囃子の合同練習があり、演奏と動きを念入りに合わせた。今年初めて奴を務める吉田武司さん(31)は「鳥毛が重たくて、初めのころは筋肉痛になりましたが、大分慣れました。祭り当日は基本に忠実に、うまく投げ渡しをしたい」と話していた。
当日は午前11時に元伊勢外宮豊受大神社で祈願祭があり、午後1時に地元の愛宕神社で鳥毛回し練り込みを奉納。1時30分から地区内を奴行列が回る。
■内宮と二俣でも■
このほか、内宮の八朔大祭は午前10時から元伊勢内宮皇大神社で平和祈願祭をして、午後2時ごろから鳥毛回しの練り込みがある。
また、二俣の八朔祭礼は午前7時20分から外宮神社で練り込みを奉納。8時ごろから地区内を練り歩き、9カ所で大鳥毛を回す。
写真=子らの演奏に合わせ、2人1組になり大鳥毛を回す練習に励む大人たち(1日夜、天田内で)
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