福知山市教育委員会は28日、小学6年と中学3年を対象に4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果概要について発表した。今後、学校と連携しながら改善策を具体的に進める。近く、市教委のホームページに掲載する。
テストは全国で小学校が約2万校、約110万人、中学校が約9700校、約101万人が参加。このうち福知山市は小学校23校714人、中学校9校730人だった。国語と算数・数学の2教科で、知識を問うA問題と活用力をみるB問題を実施した。
市教委によると、福知山の児童生徒の平均正答率は、小学校では国語、算数ともに全国、京都府平均を上回っていて、「基礎と基本の力が身に付いている」と分析。
■中学校は「活用力」に課題■
中学校は、国語Aが全国平均以上で、数学Aは全国平均と同じだった。しかし、国語Bと数学Bは全国平均を下回ったため、市教委は「要約力や表現力など日本語力や学習意欲の向上に向けた授業改善などに取り組みたい」としている。
■学校別公表は見送る■
今回のテストから、市町村教委の判断で学校別の成績を公表できるようになった。しかし、市教委は「学校規模によって個人が特定されることと、数字を公表することが本来の目的ではなく、現状を分析して授業改善することが大事」として、学校別の発表は見送った。
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。