京都府鍼灸マッサージ師会は、豪雨災害の避難所になっている福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまで、マッサージボランティアに取り組んでいる。じっくりと体をもみほぐし、疲労とストレスがピークを迎えている避難者たちに「ひと時の癒やし」を提供している。
プラザは現在、市内で開設している唯一の避難所となっている。家屋の浸水や裏山の土砂崩れなどが原因で、自宅に戻れない21世帯41人が、不安を抱えながら暮らしている。
ボランティアは、「体と心の疲れが少しでも楽になれば」と、あん摩マッサージ指圧師の資格を持っている伊関修造さん(36)ら北ブロックの2人が、22日から始めた。
4回目となる30日には、12人をマッサージ。「体の調子はどうですか」「どのあたりが痛みますか」などと話しかけながら、肩や腰、足などを入念にもみほぐしていた。
夫(81)、娘(46)と一緒に避難を続けている北岡町の女性(75)は「豪雨で17日午前4時ごろ、裏山が崩れて『ドスン』という音とともに、大木や土砂が家の前まで押し寄せてきました。2次災害が怖いので避難していますが、なかなか眠れず、気疲れでストレスがたまります」という。
ボランティアについては、「薄いシートのみを敷いて寝ているので、どうしても背中に痛みが走ります。丁寧にマッサージをして、凝りをほぐしいただけるので、本当にありがたい」と感謝していた。
写真=避難者の凝りを1人ずつ丁寧にほぐしていった
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