福知山市街地の広範囲を襲った内水による浸水被害(16日−17日)を受けて、国、府、市は29日、3者連携による総合的な治水対策に取り組むための協議会を発足させた。被害実態の把握と分析をして、年内の対策案の取りまとめを目指す。
■対策を年内に取りまとめ■
協議会は、国交省近畿地方整備局、府の河川部門などの部長級、伊東尚規副市長ら7人で構成。実務担当職員による幹事会も設置した。
29日は、氾濫(はんらん)した弘法川と法川、浸水や落雷で停止した国と市管理の排水ポンプ場など5カ所を、約30人が回って現地調査した。
橋の下に大量の流木や土砂が詰まったり、流下能力を超えての氾濫など、河川・施設管理行政の職員が被害状況を説明した。
その後に開いた会合で、被害実態の分析と効果的な対策を検討していくことを申し合わせた。
黒川純一良・近畿地方整備局河川部長は、「これまでの由良川の水害とはまったく違うタイプで、福知山市街地に極めてきつい雨が降った内水の災害。何があったのか、どこが問題だったのかを調べて、効果的な対策をまとめたい」と話していた。
写真=氾濫した市民病院横の弘法川を訪れた(29日午前7時30分ごろ)
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