特産「三和ぶどう」の収穫が、28日から福知山市三和町内で始まった。友渕の大原野開発生産組合（高根利数組合長、11戸）では、6月のひょう害で収穫量は例年の6割程度と見ているが、「糖度は十分」と自信を持つ。29日午前10時から、千束のＪＡ京都にのくに三和支店前で直販する。

　三和ぶどうはマスカットベリーＡで、大粒で非常に甘いのが特徴。三和の大原野組合と大身ぶどう生産組合が栽培している。

　初収穫の28日、大原野組合が管理する約1ヘクタールの共同ブドウ園では、組合員ら20人が作業。はさみで房を切り取ったり、箱詰めをしたりして丁寧に出荷作業を進めていた。

　高根組合長（80）によると、強風とひょう害でビニール屋根が吹き飛ばされたり、実が落ちるなどしたが、組合員総出で復旧作業。「一房でも多く全国のファンに届けたいという思いで育てている。ひょう害はショックでしたが、糖度は17度から19度ほどあり、標準以上。良質の三和ぶどうを届けたい」と話していた。

　直販に関する問い合わせは電話0773（58）3331の三和営農経済センター。


写真＝丁寧に一房ずつ切り取った（28日午前8時20分ごろ）