福知山市は、豪雨災害の浸水で故障した鋳物師町の和久市ポンプ場の排水ポンプ4基のうち、1基を23日に復旧させた。更に国交省に要請して排水ポンプ車5台を設置した。
和久市ポンプ場は、旧市街地の都市下水処理施設で、下水道管を流れてきた水を晴れの日には終末場に流し、雨で許容量を超える時は4基の排水ポンプを作動して由良川に流している。
今回の水害では、17日午前5時ごろにポンプ場が浸水して、フル稼働していた排水ポンプ4基が故障、以降は排水できない状況になっていた。
ポンプの突貫修復作業と並行して、19日に国交省の排水ポンプ車を手配し20日に2台を設置した。しかし、22日夜に1時間50ミリ超の雨が約1時間半にわたって降り続き、周辺の道路が冠水し始めた。豪雨が長時間続けば、また周辺地域が冠水する恐れがあるとして、市は国交省福知山河川国道事務所に排水ポンプ車の追加要請をし、23日朝に3台が配備された。
和久市ポンプ場の排水ポンプ4基の処理能力は毎時3万トン。復旧した1基と排水ポンプ車5台を合わせて1・5万トンの処理量を見込む。市上下水道部の四方吉則部長は「1時間50ミリの雨でも3、4時間は持つ計算で、緊急対応ではあるが、何とか一定の対策を打てた。残るポンプも早急に復旧させたい」と話している。
写真=浸水した和久市ポンプ場上の堤防に国交省の排水ポンプ車5台を配置している
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