福知山市内の豪雨水害から1週間近く経つ中、被災地では今も住民たちが泥出しや水にぬれた家財道具の搬出などの後片付けに追われている。いつ終わるともしれない復旧作業に、住民たちの疲れはたまる一方だ。
地区の多くが床上・床下浸水した鋳物師町では、住民たちが汚れた室内の掃除などを続けている。
自宅1階が床上30センチほどついた俣野律子さん(72)は、連日朝早くから作業。「もうくたくたで、何とか気力で持っています」と疲れた表情を見せる。「腰が痛いので、夜は湿布を12枚貼って寝ています」と言う。
土砂が家屋に流れ込むなどして大きな被害が出た森垣地区では、住民やボランティアらが復旧作業を行っている。
地区を流れる荒木川が氾濫し、濁流が押し寄せた民家に住む女性(75)は「1階が2メートルつかり、置いていたものが何もかも無くなった。後片付けで疲れが出て倒れそうです」と話す。自宅では風呂も入れず、夜はゆっくり眠れないという。
「いつ元の状態に戻るか分かりませんが、知り合いの励ましの言葉やボランティアの人たちの頑張る姿に勇気づけられます」と話している。
また森垣の別の女性は「みんなが疲れているので、防災無線のスピーカーから心が安らぐような音楽を流してもらえればうれしい」と要望していた。
写真=疲れた体で室内の掃除をする森垣の住民
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