気象庁は22日、福知山豪雨災害を含む四国、広島などの豪雨を「平成26年8月豪雨」と命名した。福知山の降水量は15日から20日までで360ミリ。平年の8月1カ月間の降水量130・4ミリを大きく上回り、24時間降水量などが福知山での観測史上初の数値となった。
降水量は17日午前4時までの3時間115・5ミリ▽5時50分までの24時間303・5ミリ▽午後7時50分までの48時間341ミリ▽18日午前5時10分までの72時間357・5ミリが、いずれも観測史上1位を更新した。これまでの最高は04年10月の23号台風で、3時間102ミリ、24時間253ミリ、48時間306ミリ、72時間307ミリだった。
気象庁が命名した今回の豪雨は7月30日以降の台風12号、11号、広島豪雨などを含めたもの。台風12号の影響で8月1日から5日まで四国の太平洋側では、総降雨量が1000ミリを超えたところもある。高知県馬路村では24時間で862ミリ、香美市では21日までに2295・5ミリが降っている。
福知山を豪雨が襲ったのは、前線や湿った空気の影響。各地に雷を伴って非常に激しい雨が降った。福知山のほか岐阜県高山市でも48時間降水量が観測史上1位を更新した。
8月中旬になると「偏西風が明瞭に南北に蛇行し、日本の西側で気圧の谷が、東側で気圧の尾根が強まり持続した。このため、前線が日本海沿岸付近に停滞するとともに、南西からの暖かく湿った空気と、太平洋高気圧の周縁を吹く南からの暖かく湿った空気が日本に流れ込み、西日本を中心にこれらの湿った空気が合流しやすくなった」という。
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