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両丹日日新聞2014年8月22日のニュース

福知山豪雨:50cmかさ上げしても浸水 奮闘してスーパー開店

0822nishiyama.jpg 西山寛商事(本社・福知山市荒河東町)が経営するスーパーマーケットNISHIYAMA荒河店は、今回の豪雨で店内が浸水する被害に遭ったが、「地域のニーズに応えなくては」と急ピッチで整備を進め、20日から通常営業を再開した。

■廃棄商品1千万円■

 西山進社長によると、水はピーク時で駐車場で腰のあたり、店内でもひざくらいまであったといい、約1700平方メートルの店内には泥も流れ込んだ。低い場所にある商品は水に浮かんでいた。

 17日の午後から、水が引くのを待って店内の泥出しを始め、18、19両日はダメになった商品の運び出し、床をはじめ店内の清掃などに取り組んだ。商品を搬入し最後は床にワックスをかけて仕上げ、20日午前10時に開店させた。廃棄した商品は約1千万円分にのぼるという。

 店内の品ぞろえはほぼ元通りで、テナントも順次開店している。

 西山社長は「当社の弁当はおいしいと好評をいただいており、通常は幅広い価格帯を用意していますが、水害の後ということを考慮して、味を落とさず500円以下で購入して頂ける弁当を充実させています」と話す。

 荒河店は20年前に開店した際、洪水対策として土地を50センチかさ上げした。配電盤や冷蔵装置なども高い場所に設置し対策を取ってきた。これにより、駐車場が冠水することはあっても店内が浸水することはなかった。

 しかし、今回初めて店内まで浸水した。「福知山は水と共生していかなくてはならない。行政も私たちも、今の状況に対応できるよう、もっと工夫していく必要がある」と気を引き締めている。


写真=初めて浸水した荒河店の店内。水がひいたあとに泥が残った(17日)

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