福知山市は、豪雨で浸水して衛生状態が悪くなっている地域で消毒作業を進めている。床上、床下浸水した家屋計2451戸(19日までのまとめ)が対象。自治会単位の取りまとめをもとに、京都府や近隣自治体などからも応援を受けて回っている。1カ月以内に終了させたいという。
作業は19日から始めた。日ごとに応援が増えている。21日には支援自治体の職員、委託業者の従業員合わせて約60人が、25班体制で実施した。
60年近く前に家を建ててから、初めて浸水した篠尾新町の弘法川沿いの民家では、市職員2人が訪れ、畳が上げられた床下に手動噴霧器で薬剤を散布した。
持ち主の男性(87)は「豪雨で弘法川が氾濫したときは、家の床下を濁流が通り、恐ろしかった。床上15センチほど水がついた部屋もあります。丁寧に消毒をしていただいてありがたい」と話していた。
畳や床が上げられない場合は、床下の換気・点検口から噴霧をしている。建物の構造にもよるが2、3メートルは届くという。希望があれば、フローリングの床上なども消毒している。
使用薬剤は逆性石けん液を100倍−200倍に薄めたもので、病院でも使われており、安全という。
担当する市交通生活課は「消毒で訪問する前に、できるだけ家の周りや床下にある不要な物、汚泥などを取り除いておいてほしい。乾いてから消毒する方が効果があると思います。消毒希望者は居住地域の自治会長に連絡をしてください」と協力を呼びかけている。
写真=畳を上げた床下に消毒作業をする市職員
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