昨年9月の台風18号による水害で被災した福知山市大江町河守新町などでは、今回の豪雨災害で再び浸水したところがあった。04年の台風23号水害を含めると、10年間で3回も水がついた家屋があり、住民たちは「どうしていいのか」と嘆いている。
昨年の水害と比べ、大江町内では、家屋の浸水区域は少なかったが、河守新町では14戸(空き家を含む)が浸水。うち5戸が床上浸水だった。
地区の中でも低地に自宅がある山田信夫さん(69)方では、母屋1階の床上70センチまでついた。昨秋の水害では2階の床上60センチまで浸水。10年前もついた。今回は1階のみの被害だが、昨年11月までに新しくした畳やふすまなどが、まただめになった。
床下にはまだ泥がたまっていて、手つかずの状態。山田さんは「このあたりでは大水害が30年に1回起きると言われている。それが10年のうちに3回も発生した。もう本当に嫌になる」と肩を落とす。
地区近くの由良川沿いでは築堤工事が続いているが、山田さんは「もう堤防はいいので、家屋のかさ上げをしてほしい」と願う。「これから本格的な台風シーズンを迎え、まだまだ不安でいっぱいです」と話している。
写真=浸水して畳を上げた状態の1階を見る山田さん
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