今回の豪雨では、多くの商業施設や店舗も浸水し被害を受けた。そんななか、福知山市東堀にある食品スーパー・ホームセンターのバザールタウン福知山が、19日から通常営業を始めた。被災地とあって台所が使えなかったり、復旧作業に追われ調理できない家庭も多い。復旧作業の資材も必要とあって「地域のみなさんのお役に立てるよう一刻も早く再開を」と、従業員や関係者らが思いを一つにし、最短で営業を再開した。
さとう(本社・福知山市上紺屋町、佐藤総二郎社長)が経営する店舗で、売り場面積は3700平方メートルある。16日は通常通り営業し17日午前0時に閉店したが、その後「店がつかりそう」という連絡が山村吉明店長のもとに届き、午前3時ごろ駆けつけた時には、駐車場で腰のあたり、店内ではひざのあたりまで浸水していた。敷地の一部は首のあたりまであったという。
17日は休業し、水が引くのを待って駐車場の泥出しなどを始めた。18日は午前8時30分から作業を開始。同店の従業員40人のほか、本部の社員もほぼ全員の90人が駆け付け、さらに事態を知った取引先の業者約200人が加わった。
水につかったじゅう器を外へ運びだし、洗浄、消毒、殺菌を徹底的にした。商品も入れ替えるなど作業を進めた。
この間にも開店の確認の電話が客から入り、早期再開の使命感はさらに増した。午後5時、再開のめどがついたためホームページで再開を告知し、午後7時にはほぼ作業を終えた。
19日に通常通り開店。さっそくたくさんの客が訪れ「早く開けてもらってありがとう」と必要なものを買い求めていた。
店内にはほぼ元通りの品物が並び、コーナーごとに自由に使ってもらえるアルコール洗浄液を置いて衛生面にも配慮している。
山村店長は「従業員の中には自宅が浸水した人もいますが、作業に駆け付けてくれました。取引先をはじめ、大勢の方の協力で再開でき、うれしいです。地域のお客様あっての店ですから、これからも出来る限り地域貢献していきたい」と話していた。
写真=懸命の努力で営業再開を果たしたバザールタウン福知山。ほぼ元通りの品ぞろえ
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