福知山市川北の頼光寺(立身一徳住職)は、裏手の山が崩れて大量の土砂が本堂の中に流れ込み、建物が傾くなど大きな被害を受けた。
立身住職によると、激しく降り続いた雨が小康状態になった17日午前6時過ぎ、植林した裏山の斜面が崩れ、土砂が本堂奥の位牌堂を押しつぶし、建物内に流れ込んだ。
本堂は傾き、泥水が内部を通り抜けて正面入り口から流れ出ていた。
「約180年前に建てられたものです。かろうじてご本尊だけは運び出すことができました。位牌なども早く出したいのですが、この状態では中に入ることもできません。幸い家族は離れに避難していて無事でした。もしかすると隣の庫裏も被害にあっているかもしれません」と、不安そうに本堂を見上げていた。
頼光寺は、5月に白い小さな花が咲く「なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)」で知られ、福知山花の十景に選ばれている。また江戸初期の延宝4年(1676年)に鋳造された市内で最も古い梵鐘があることでも知られている。
写真=裏山が崩れて本堂の中へ土砂が流れ込んだ頼光寺
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