福知山花火大会事故から1年の15日、堤防上の献花台や事故現場の河川敷には、被害者の関係者、事故に心を痛める人らが朝から多く訪れ、手を合わせた。
事故被害者の会の会長、盛本英靖さん(47)、副会長の塩見幸和さん(68)と細見義行さん(70)の3人はそろって花束を供え、犠牲者の冥福を祈った。
3人は、いずれも家族が被害に遭った。盛本さんは「(主催者側の)事故の全容、真相の解明が進んでおらず残念」と無念さをにじませた。さらに、「一向に回復しない被害者が40人ほどいる」とし、爆発の夢を見る人や、とても歩ける状態ではない人がいるなど、1年が経過してもなお苦しむ人々の現状を語った。
塩見さんは中学1年の孫について、「夜眠れず、毎日朝方になって眠りにつく。そうなると午後2時、3時まで起きられなくなるという生活が続いている。しかし、少しでも早く自分で打ち破りたいという強い思いを持っている」と、最近の様子を話した。
このほか、子ども2人を連れた会社員の男性(46)は「小さい子が亡くなっており、かわいそうで、1年の節目に献花しに来ました」。また、10秒以上頭を下げ、さらに長く手を合わせる男性、河川敷に降りる女性の姿もあった。
写真=静かに手を合わせる被害者の会の3人
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