台風に備え、福知山市役所大江支所と市立図書館大江分館は書類や蔵書などを2階へ避難させていたが、11日は朝から元へ戻す作業に追われている。
支所と図書館分館は大江町河守中央にあり、低地のためかさ上げして庁舎が建設してあるものの、04年(旧大江町役場時代)の台風23号と昨年9月の台風時には、想定を大きく超える水が押し寄せて浸水。庁舎内に泥が入り込み、書類や蔵書などに被害が出た。
このため図書館分館では8日から9日にかけ、保管する書籍約1万8千冊を避難させる作業をした。図書館中央館からも職員が駆け付け、合わせて6人で全ての本を2階へ移した。
11日からは元の書架に戻す作業をしており、12日いっぱいかかる予定。13日には貸し出しなどが出来るようにしたいという。
■段ボール80箱戻して通常業務■
支所では11日朝、職員らが台風に備えて2階に上げていた書類などを1階に下ろす作業をした。書類を入れた段ボールの数は約80箱にもなるが、地域に大きな被害は無かったこともあり、職員らはすぐに片付けを済ませ、通常業務に就いていた。
村上芳道・大江支所長(58)は「大きな被害が出なくてよかった。今後洪水に備えての作業をスムーズにするため、更に考えていく必要がある」と話していた。
今回の台風に備えては支所と同じ庁舎内1階で業務する京都地方税機構中丹地方事務所は、9日にパソコンや書類などを2階に上げた。
写真上=図書館分館の本を段ボール箱に詰め、2階へ運んだ(9日)
写真下=2階に上げていた書類などを1階に下ろす大江支所職員(11日午前8時40分ごろ)
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