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両丹日日新聞2014年8月 5日のニュース

高校生が考えた地域活性化策 「田舎力甲子園」に全国から62点

0804inakaryoku.jpg 全国の高校生から地域活性化策を募るコンテスト「田舎力甲子園」の表彰式とシンポジウムが、福知山市西小谷ケ丘の成美大学で3日にあった。入賞した高校生たちが、その土地ならではの魅力を生かしたアイデアを発表し、訪れた人たちをうならせた。

 成美大・成美大学短大部の実行委員会主催。全国の地方都市や農山漁村が抱える少子高齢化などの課題を解決する策を募集し、成美大教授や外部の専門家らが適合性や新規性などの5つの基準で審査し、優秀なものを表彰するもの。今年で2回目になる。

 3月末から7月初旬まで募り、40個人と22グループから計62点が寄せられた。この中から最優秀賞1点、優秀賞1点、佳作4点、奨励賞12点を選んだ。

 上位から順に表彰があり、生徒代表たちが緊張した様子で賞状を受け取った。また、アイデアを発表する時間も設けられた。

 最優秀賞に選ばれたのは、静岡県立藤枝北高校総合学科11人による「元気のおすそわけ『北高ストア』発酵食の里を目指す」。

 生徒たちが商品を買い付け、小売店に納入するバイヤーなどの役割をし、地元・志太の農産物を生かして、地域の人たちと一緒になって商品開発や販売などに取り組むというもの。今年度からは、地元で採取した天然糀菌を利用した日本酒などの発酵食品の開発を進めているという。

 地元からは、福知山成美高校普通科3年、渡辺瑛人君の「全国の田舎の力でエネルギーと食料対策」が奨励賞となった。

 表彰式の後には、「若者と田舎力」をテーマにしたシンポジウムがあり、半農半X研究所代表・塩見直紀さんや大阪府立大学観光産業戦略研究所客員研究員・尾家建生さんらがパネリストとなり、高校生のアイデアの講評などをした。

 副審査委員長を務めた塩見さんは、受賞した活性化策について「先人の知識と若い感性を合わせている」「どこにもないもの」などと評価していた。


写真=自作のアイデアを披露する学生たち

    

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