北近畿唯一の4年制大学を存続させるための署名活動が始まった。福知山市西小谷ケ丘の成美大学の公立化を求めている「市民の会」が、賛助団体を通じて集めているほか、大学自身も1日、JR福知山駅前で要望書への署名活動をした。今回を含めて11回行う予定で、9月初旬には松山正治市長に提出することにしている。
成美大は、2000年の開学以来定員割れが続いており、近年では億単位の赤字を計上。このような状況を打開しようと、成美大学の公立化を求める市民の会(西田輝雄会長)が発足し、6月には老人クラブ連合会など79団体が署名した要望書を松山市長に手渡した。
大学側も公立化への思いは同じで、7月中旬から教職員たちが個別に署名活動を行ってきた。
1日には、内山学長を含む教職員13人が、駅の北と南側に分かれて街頭に立ち、市民らに署名を求めた。年齢を問わず声をかけ、大学の現状や公立化のメリットなどをまとめたチラシも配った。
内山学長は「教職員たちで、2万人以上の署名を目標に取り組んでいきたい。今後の街頭啓発では、拡声器を使って公立化の必要性なども説明し、市民の理解を得ていきたいと思っています」と話していた。
■市民の会も署名活動■
また市民の会も、7月中旬から賛同団体の各会員らから署名を集めている。これについては、29日の決起大会で集約し、9月初旬には松山市長に提出する予定にしている。
写真=成美大の教職員が福知山駅前で署名を集めた
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