WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2014年8月 1日のニュース

全国高校女子野球:「チーム一丸」で躍進 成美が夏初優勝

優勝の校歌斉唱をする福知山成美ナイン 第18回全国高校女子硬式野球選手権大会で初優勝した福知山成美。創部6年目にしてつかんだ悲願の日本一に、部員たちの満面の笑みが弾けた。

 昨夏の覇者、埼玉栄を準決勝で逆転の末に下して臨んだ31日の花咲徳栄との決勝戦。力を出し切り3−0で完勝した。

 9回裏の花咲徳栄の攻撃を0点に抑えた瞬間、マウンド上に選手たちが集まって抱き合い、喜びを爆発させた。

 今春の選抜大会は、初めて埼玉栄を破り決勝に進んだが、あと一歩届かず準優勝に泣いた。

 全国一を目標に掲げたが、春を過ぎてもチームは個々の力頼みで一つになり切れず、どこか歯車がかみ合わない状態が続いた。大野百音主将(3年)は部員たちに呼びかけた。「このチームで最後まで戦いたい。一つにならないと夏は勝てない」。ミーティングを重ねてチーム内の意識は変わり、6月後半ごろからまとまりを実感できるようになった。

 夏の選手権は、過去最多19チームが出場して丹波市市島町のスポーツピアいちじまで7月26日に開幕。うだる暑さの中でトーナメント戦が繰り広げられた。成美はシードされて初戦2回戦で作新学院を9−6、3回戦で日南学園を17−1、準決勝で埼玉栄を5−2で破った。

 エースの古谷恵菜投手(3年)、日本代表に選出されている田中露朝投手(3年)を筆頭にした豊富な投手力に、つなぐ打線と機動力。胸を張れる「チーム力」で戦い抜いた。部員約70人の大所帯。ベンチだけでなく、応援スタンドの部員も声をからして、チームは一つになった。

 「埼玉栄に逆転勝ちしたことが大きかった。そしてあそこでほっとせず、一層気持ちを引き締めていけた。チームの雰囲気が良く、部員全員で夏を勝てた。よくやりました」。長野恵利子監督は、部員2人でスタートした創部当初を思い返し、目を潤ませた。

 ▽決勝・スポーツピアいちじま
福知山成美
 0010200=3
 0000000=0
花咲徳栄
 【福】古谷−大澤【花】松谷−船越

 ◯…3回表、二走の9番深海を、2死から2番藤村の右前適時打でかえして先制。5回には敵失を絡めた2死一、二塁から4番原、5番大野の連打で2点を追加して引き離した。


写真=優勝を喜び大きな声で校歌斉唱する成美ナイン

【関連ニュース】
 ・「チーム一丸」で躍進 成美が夏初優勝

 ・復調のエースが気合の完封

 ・全国高校女子野球:福知山成美が初めて夏制覇

 ・全国高校女子野球:福知山成美が埼玉栄を破り決勝進出

 ・全国高校女子野球:福知山成美が初戦で作新下す

 ・全国高校女子野球:タイブレークで駒沢が開志下す

 ・全国高校女子野球:最多19チームで開幕

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ