国内にすむクワガタの中では最大のオオクワガタの飼育・販売をしている福知山市の生活介護事業所しんあい(岸本均センター長)は24日、日吉ケ丘のみつみ福祉会京都サポートセンターで、育て上げた成虫を飼育瓶から商品ケースに移す「割り出し」作業をし、販売を始めた。今年は雄、雌合わせて約170匹を販売する。
しんあいでは、旧信愛育成苑時代の1994年から、自立・職業訓練の一環として、施設利用者たちが職員の指導を受けながらオオクワガタの養殖を始め、99年から販売している。
割り出し作業は施設利用者、職員ら7人が栄養分をつけて発酵させたおがくずを入れた瓶から丁寧に成虫を取り出し、工具のノギスで大きさを測定。60ミリを超えるものもいて、1匹ずつケースの中に移していった。
担当職員の平石繁幸さん(38)は「まだ幼虫やさなぎのものもいますが、順調に育っていて、成虫はあごの形がよく、元気なものが多い」と話していた。
施設内の昆虫ショップと、インターネットの「オオクワOnline」で販売する。問い合わせは昆虫ショップ=電話(22)8694=へ。
写真=飼育瓶から取り出し、ノギスで大きさを測定(24日午前10時20分ごろ)
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