舞鶴若狭自動車道が20日、全線開通した。福知山が高速道路で北陸とつながり、府北部と京阪神、中京圏までを含めたループ状の高速道路網が出来上がった。

■府北部ー北陸ー中京ー京阪神■

　舞若道で最後に残っていた小浜ＩＣ（インターチェンジ）−北陸自動車道敦賀ＪＣＴ（ジャンクション）間39キロがこの日、供用開始された。福井県美浜町の町総合体育館で開通式が行われた後、三方五湖ＰＡ（パーキングエリア）で開通セレモニーがあり、関係者や地元の人たちを乗せた車列がアーチをくぐって通り初めをした。ＰＡには様々な団体がテントを並べて催しを行い、広域を結ぶ道路とあって、府北部で始まった「海フェスタ京都」のＰＲブースも設けられていた。

　舞若道は近畿自動車道舞鶴線（近舞線）として1987年3月に、まず福知山ＩＣ−丹南篠山口ＩＣ間31キロが開通。その後順次延伸して、三木市の中国自動車道吉川ＪＣＴから小浜ＩＣまでのネクスコ西日本管内分は11年7月までに開通していた。

　小浜ＩＣから先のネクスコ中日本管内分が開通したことで、舞若道は全線が開通。北陸道と名神高速道とで約360キロの周遊高速道路網が出来上がった。渋滞が多い京阪神区間を経ずに東日本と府北部を結ぶことができる。

　全線開通で福知山から北陸道敦賀ＩＣまでは約35分短縮されて約1時間30分になった。福知山からの普通車料金は若狭上中2260円▽若狭三方2500円▽若狭美浜2690円で、敦賀ＩＣまでは3010円。


写真＝関係者や地元の人たちを乗せた車列がアーチをくぐって通り初めした（三方五湖ＰＡで）

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