由良川流域の6市町で組織する由良川治水促進同盟会は16日、福知山市土師のホテルロイヤルヒル福知山＆スパで通常総会を開いた。昨秋の台風18号水害を受けて国が行う由良川の緊急的な治水対策の推進や、事業費の大幅な増額などをめざし、引き続き関係機関へ要望活動を行うこととした。また流失した三河（そうご）橋の原形復旧見通しが示された。

　今年度事業計画などを決めたあとの意見交換会で、昨年10月26日未明、台風27号の増水によって一部が流失した大江町二箇下−三河間の由良川に架かる潜没橋「有路下橋（三河橋）」について、府中丹西土木事務所の小出美次所長が「来年5月をめどに、従来と同じような形の橋を仕上げる」との考えを示した。

　鉄筋コンクリート製の同橋は延長約142メートル、幅4・4メートルで、流失したのは中央付近の約65メートル。同事務所によると、流失した部分に橋脚とそれを支えるくいを打ち、橋げたを架け原形復旧するという。

　さらに、流失部分については橋脚を流失前の2分の1に減らし、流失物が引っ掛かりにくくし、橋が流れにくいようにすることにしている。


写真＝中央部が流失した三河橋（昨年10月26日撮影）