観客57人が死傷した昨夏の福知山花火大会屋台爆発炎上事故を受け、毎年8月15日夜に福知山市の音無瀬橋一帯の由良川河川敷で催されてきた花火大会は、今年は見送られる。その一方で、大会主管の福知山商工会議所などは15日に追悼式を行う。また、近くの広小路通りで開催される福知山踊りの「福知山ドッコイセまつり」は、例年より一日遅く15日夜に始め、開催日も一日短い4日間となる。
福知山商議所によると、今夏の花火大会の中止は今春に決まった。亡くなった3人や遺族、やけどを負った人らの気持ちを考慮し、被害者救済を最優先に進めること、今後の開催には主催する組織や安全管理体制の見直しなど多くの課題があること−を見送る理由としている。来年についてはまだ白紙の状態という。
追悼式は事故1年となる同日昼、事故現場となった音無瀬橋下流の由良川沿いで行う方向で調整を進めている。
一方、花火大会とともに、お盆の伝統行事として定着している「ドッコイセまつり」(実行委員会主催)は例年、14日から16日までと24、25両日の5日間だが、昨年は14日に予定通り開幕し、事故の影響で15日からすべて中止した。
今年の開催日については、今月初めの実行委の会合で正式に決めた。主催は別組織ながら、それぞれ福知山商議所が主管している。例年通りの開催を望む声も多いが、追悼式で亡くなった3人の冥福を祈ってから開幕する形に変えたという。
計画によると、開催するのは15、16両日と24、25両日の4日間。まつりの時間はそれぞれ午後8時から同10時まで。期間中、こども大会や学生大会、プラカードコンテストを予定している。
■屋台の安全対策を強化■
屋台の出店については法的に規制は難しいが、実行委と福知山消防署、福知山署の3者が一体となって巡回し、安全対策を充実・強化させるなどして対処する。
花火大会開催日を除く、まつり開催日の広小路通りでの屋台出店数は例年5、6店で、照明の電源は、基本的に電線から引いて確保するように指導するという。
写真=屋台爆発炎上事故が起きた音無瀬橋下流の由良川河川敷
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