舞鶴若狭自動車道の福井県小浜インターチェンジ(IC)−敦賀JCT(ジャンクション)間が、20日午後3時に開通する。これにより舞若道は全線開通し、名神高速道路、北陸自動車道、京都縦貫自動車道(年度内に全線開通)がつながり、滋賀県・琵琶湖を中心に周回する高速道路の環状網が完成する。NEXCO(ネクスコ)中日本、同西日本などはこれを機会に、定額でドライブできる乗り放題プランを始め、観光客誘致につなげる。
■20日から11月末まで■
同プランの期間は7月20日〜11月30日で、混雑する8月8日〜17日は除く。自動料金収受システム(ETC)を搭載する車に限る。
プランには2コースあり、福井・京都・滋賀を周遊する3日間コースと、福井のみを周遊する2日間コースがある。
福井・京都・滋賀コースのエリアは、舞若道の福知山IC−敦賀JCT▽名神の米原JCT−栗東IC▽北陸道の金津IC−米原JCT▽京都縦貫の与謝天橋立IC−京丹波わちICと丹波IC−篠ICの総延長約342キロ。この区間なら普通車5千円、軽自動車や二輪車4千円で連続3日間が乗り放題。
福井コースは、舞若道の大飯高浜IC−敦賀JCTから北陸道の金津ICまでの総延長136・1キロ。普通車3500円、軽自動車と二輪車2800円で連続2日間が乗り放題。
京都縦貫・与謝天橋立IC−舞若道・若狭三方IC−北陸道・福井ICの片道料金だけでも、平日で4950円、休日割引で3700円かかる。
両コースとも乗り降り自由だが、周遊エリア外の料金は別に必要。車両1台につき、期間中なら5回まで利用できる。
このプランは、ネクスコ西日本、中日本と府道路公社が、京都、滋賀、福井3府県や国土交通省近畿地方整備局、中部運輸局、近畿運輸局などでつくる「京都・若狭・琵琶湖周回高速道路の活用協議会」(事務局・近畿地方整備局)と共同で企画。同協議会は阪神圏、中京圏、北陸圏、中四国圏からの観光客誘致を推進するために発足し、6月27日、福井県敦賀市で第1回会合を開き、プランを発表した。
その中で、プラン利用者を対象にした優待施設もあるほか、期間中に3府県で数多くあるイベントなども紹介。協議会担当者は「『Uターン型』から『周遊型』『周回型』の観光が新しくできる。高速道路を行き来する広域観光をしてほしい」と強調した。
高速道路環状網の完成は、福知山市など府北部にとっても好機で、府の担当者は「中京、北陸圏の人からすると、府北部地域は知らない存在に近い。開通によって、中京圏から3時間以内となり、30分ほど時間短縮される。これまで、中京圏から府北部へ入る場合、名神で京都市へ入って北部へ向かうルートだったが、名神は渋滞が発生し、混雑する。北陸道から舞若道はそういうことがなく、快適な旅を楽しんでもらえる」と期待している。
希望者は利用前日までに、ネクスコ中日本のホームページから事前に申し込む。
写真=乗り放題プランのエリア
写真=観光客誘致につなげるために近畿地方整備局などで作った協議会の会合(6月27日、敦賀市で)
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