自転車のかごをちょっと拝借−。福知山市行積の介護老人ホームきらら(小原彰紀施設長)で、野鳥のキセキレイが珍しい場所に巣を作って卵を温めている。
場所は自転車の前かご。施設利用者宅の訪問用に職員たちが使っている。
敷地内にある小規模多機能施設「北陵の里」の玄関前の軒下に置いており、9日朝、職員が掃除しようと自転車を動かしたところ、かごから親鳥が飛び立った。驚きつつも、静かにのぞいたところ、巣があり、中に直径2センチほどの卵が5個あった。
かごに入れていたタオルの上に、草などを集めて丸く巣が作られており、この中で抱卵している。
巣立ちまで自転車を使わないようにするというが、卵は産卵から2週間ほどでかえるとみられ、「あと1週間ほどでヒナの顔が見られるのでは」と期待している。
施設では「親が飛び立った後、また戻ってきたので安心しました。これからヘビに襲われないか心配ですが、元気に巣立つまで職員や利用者、隣接する職員用の保育所の子どもたちとともに温かく見守りたい」と話している。
写真=自転車のかごの中で抱卵するキセキレイ
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