南スーダン共和国に、PKO(国連平和維持活動)で約半年間派遣されていた陸上自衛隊第5次隊(隊長・井川賢一福知山駐屯地司令)の主力部隊が20日、任務を終えて無事帰国した。井川司令をはじめ、部隊の中核を担った福知山駐屯地の61人は21日に帰着し、留守を預かっていた隊員や家族が出迎えた。
第5次隊は第三師団からの約400人で組織。昨年11月から3グループに分かれて順次現地に入り、首都ジュバやその周辺で、避難民キャンプの道路、施設整備や給水などに従事した。
事実上の内戦状態となり、宿営地近くで銃撃戦が続いた1月には、武器と銃弾携行も認められる緊迫した状況の中での任務だった。
6日までに約150人(うち福知山駐屯地31人)が帰国しており、今回で5次隊の全員が帰還した。
出迎え行事では、「祝・無事帰還」「お疲れ様でした」などの横断幕を掲げた隊員ら約800人が見守るなか、派遣されていた隊員たちが元気な姿で入場。大きな拍手を浴びた。
このあとの記者会見で井川隊長は「派遣期間中、遠くで銃声が聞こえることもあり、隊員が緊張する状況があった。現地では避難民から何度も感謝の言葉を掛けられたことがうれしく、全員が無事に帰還できてほっとしている」と話していた。
写真=整列する派遣隊員の前で、駐屯地マザーから祝福の花束を受ける井川司令
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