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両丹日日新聞2014年6月23日のニュース

夏至に日が沈む御神体山 元伊勢内宮で神事と音楽奉納

夏越大祓 福知山市内宮、元伊勢内宮皇大神社(大林八十彦宮司)で夏至の21日、夏越大祓式(なごしのおおはらいしき)が営まれた。神社西向かいの御神体山・日室嶽を仰ぎ、これから迎える暑い夏を無事に過ごせるように願いを込めるもので、市内外から約70人が参加。神事や音楽奉納があった。

 夏至の日は、三重県二見浦の夫婦岩から昇った太陽が日室嶽山頂に沈むとされていて、神事は毎年、日の入りにあわせて行われる。

 今年は曇天で、太陽は雲間に隠れていたが、予定通り午後5時に日室嶽が真っ正面に見える遥拝所で神事を開始。全員で祝詞(のりと)を唱和し、紙と麻を小さく切った切麻(きりぬさ)を身にふりかけて自己祓いした。

 式後は女性ロックバンド・ゼルダの元ボーカリスト、サヨコ・カンナヴィーナさんが日室嶽に向かって「天照神音」を歌い、他の女性3人と一緒に舞も見せた。

 鹿児島県屋久島在住のなーやさんによるクリスタルボウル(器状の楽器)を使っての演奏もあり、約10個の楽器を並べて、棒状のものでこすったりして、澄んだ音色を山間に響かせた。最後に出演者全員での演奏もあり、舞が入った演目に訪れた人たちが聴き入った。

 サヨコ・カンナヴィーナさんは「15年ほど前に内宮神社を訪れたことで、願いが成就しました。演奏していてすごく響きが良かった」と話していた。


写真=日室嶽に向かって音楽、舞を奉納する出演者たち

    

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