福知山署で19日、悪質・危険な運転から市民を守ることを目的とした「特命取締チーム」の発足式が行われ、活動を開始した。今後、市民からの情報提供も得ながら内偵や張り込みなどをして検挙し、重大事故を根絶していく。

　京都府内では府警本部に特命チームがあるが、警察署に設置するのはこれが初めて。メンバーは交通課指導係長の警部補（36）を班長に、交通課と地域課の署員計12人で編成。普段は各部署に就いているが、事案ごとにチームを編成し動く。

　具体的な事例としては、飲酒運転の常習者、ドライバーに酒を提供している店、無免許運転者、常時猛スピードで走っている運転者など、重大事故を起こす可能性があるものなどで、情報提供を受けて私服で捜査していく。

　管内では2日に石原で飲酒運転による高校生引きずり事件、17日に広峯町で重傷ひき逃げ事件が起きており、竹内敏明署長は発足式で「こうした悪質な事件を発生させないためにチームを発足することにした」と訓示。「時には昼夜逆転するなど厳しい業務になるかもしれないが、悪質運転を絶対許さないという強い決意のもと、徹底的に取り締まってもらいたい」と伝えた。

　このあと出発式があり、メンバーが捜査車両4台に分乗して市街地へ出て行った。

　今年は5月末現在、飲酒運転は府内で20件（前年同期比3件減）、同署管内では2件（1件増）、無免許運転は府内で30件（8件増）、同署管内では2件（2件増）が検挙されている。

　悪質運転の情報提供は同署、電話0773（22）0110へ。


写真＝捜査車両で出発する特命取締チーム（車両は捜査ごとに替える）

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