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両丹日日新聞2014年6月11日のニュース

イルカさんが大興寺で自然への思い語る

自然についての思いを語るイルカさん 歌手のイルカさんを招いてのトークショーが、福知山市正明寺の大興寺(有賀祖道住職)で7日に開かれた。IUCN(国際自然保護連合)親善大使を務めるイルカさんは、優しい口調で自然への思いなどを伝え、訪れた200人以上を引きつけた。

 「ヒーリングトーク2014」と題した企画。有賀住職の法話の後、イルカさんが登場し、本堂の外まであふれるほどの人たちが大きな拍手で迎えた。

 イルカさんは東京都出身。仕事で地方を訪れた際には、いつも田舎の雄大な景色に感動し、現地の人に話しかける。福知山でも弘法川のホタルを見て心を打たれた。しかし、そこで生まれ育った人には当たり前のことになっていて、きょとんとされるのだという。

 大分県宇目町の中学校の校歌を作った時のことも詳しく説明。宇目町は「水と空気がおいしく、渓流も素晴らしい」と感じたが、大人たちからは「子どもは都会の方がいいと思っているはず」と話を聞いた。

 一方で、子どもたちと話すうちに「緑豊かでいいところなので、ぜひ曲に入れてほしい」と声が上がった。「イルカさんと話していて、当たり前だと思っていたことが素晴らしいことだと気付いたから」と、子どもたちが言ったという。

 このことを受け、イルカさんは「当たり前のことを当たり前じゃないと気付くと、そのことがどれだけ幸せなことなのか気付くことができる」と伝えた。

 また、校歌の一部などを歌ったり、イルカさん作の絵本「まあるいいのち」の読み聞かせをしたりと、盛りだくさんの催しとなった。


写真=自然についての思いを語るイルカさん

    

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