福知山市下地の中六人部小学校(岸本裕治校長、34人)は、近くの田んぼで、無農薬でもち米を栽培するアイガモ農法に取り組んでいる。今年も10日にアイガモの入田式を行い、「おいしい米が育つように頑張って働いて」との願いを込めて、ひな10羽を放した。
アイガモが雑草や害虫を食べる習性を利用した環境に優しい稲作。地元の人から借りている田で15年ほど前から続けており、今年は5月中旬に全校児童が田植えをした。その後、アイガモを外敵から守るネットや電気柵を設け、入田式を迎えた。
学年ごとに整列し、指導をする口田野の農業、由良恵子さんのあいさつを聞いたあと、児童代表の6年生、芦田圭祐君が「しっかりと世話をしてアイガモの成長を見守っていきます」と約束した。
児童や職員が見守るなかで、1年生7人が中心になって、由良さんと一緒に大阪府八尾市で生まれた生後約2週間のひなを1羽ずつそっと放した。最初は畦の方にいたが、しばらくすると群れになって泳ぎ回り、さっそく田んぼの雑草を食べていた。
今後、全校児童が交代でえさやりやネットの管理などの世話を続け、秋に収穫し、餅つき大会をして味わう。
写真=由良さんと一緒に田んぼにアイガモのひなを放す1年生
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。